この猛暑の中、日本人は真面目にマスクを着用している。それでも日本の新規感染者数が7月24日までの1週間で世界一だったとWHOが発表しました。何故でしょう?
欧米の感染が落ち着いている時にたまたま日本が急増したので、一時的にトップになったという人もいます。まず、東京医科大学特任教授 浜田篤郎先生の見解です。

日本では今年前半の感染が落ち着いていたため、感染によって得られる免疫を持った人が増えず、現在の感染者数増加に繋がっている可能性があるというのです。1月・2月のオミクロンBA.1・2に感染していた人は、現在流行しているBA.5に罹る可能性が低くなる。だから1月・2月でものすごく感染が爆発した国では、BA.5に罹りにくくなっているのです。

次に京都大学院の藤井聡教授が語っておられます。御自身の実体験を交えて解説されました。“イタリアとドイツとスイスの学会に行った時のこと、そこでは何の規制もないし、マスクしている人なんていないし、入国するときも何の検査もないし、3国ともそういう状況だった”と。

さらに藤井先生は、“空港にPCR検査場ってものすごく広い所があるんですけど、ガラガラだった。そこに行っているのは日本人だけ。なぜなら日本人は日本に帰る時に陰性証明がいるから日本人はそこにいる。騒いでいるのは日本人だけです。ロイターのホームページに感染者数の推移が載ってるんですけど、その推移データ、よその国は閉まってるんですよ。だからコロナの問題は欧州では終わってるんですよ。だから日本だけが調べているから世界一になってるんです。”と。
コロナ感染の初め頃、日本のPCR検査がなかなか進まないと批判されていたのに今はこんな様子です。各国と全く足並みがそろっていないですね。

そして先日、オミクロンBA.5の感染拡大を受けて、政府は都道府県による「BA.5対策強化宣言」を新設しました。病床使用率が50%を超えるなど、医療機関の負荷が高まった場合、都道府県が「BA.5対策強化宣言」を行えるようにするというものです。宣言を出した地域の自治体は、高齢者や重症化リスクの高い人、またその同居家族に外出を控えるなどの協力を要請できる他、国が必要に応じて職員を派遣します。

なんか何の目新しさもない地方に丸投げの対策ですよね。そしてこの宣言は行動制限にはあたらないと強調しています。
今、国民はどう行動したら良いのかかなり混乱しています。国民感情は2分されているのです。夏休み、旅行をキャンセルすべきか、ふるさとの親に会いに行くべきかどうか。

 

Sentiment split over whether to cancel trips amid infection surge

The difficult question for people who are about to enjoy their holidays is whether they should refrain from traveling and returning home to see their families, with no restrictions being imposed on their activities by the government.
(The Japan News)

国はわかりやすく国民に上手く伝えてほしいと思います。