長い長い2ヶ月でした。中国上海市は6月1日、ロックダウンを実質的に解除しました。ここで改めて認識できたこと、中国最大の経済都市の封鎖は中国と世界経済に深刻な影響を与えたのです。

在宅で訪問させて頂いている方々の息子さん、娘さん、家にいらっしゃる。「今日は休みですか?」と聞くと「いいえ、中国から物資が届かないので休職中です」 やっと人口2500万人のうち約9割に外出が認められましたが、厳格な感染対策は続き、経済や社会の正常化が順調に進むかどうかは見通せない。上海の観光地・外灘(バンド)では、1日午前0時に移動制限が解かれると、解除を待ちわびた人たちが集まり、歓声を上げて喜び合った。宗明副市長は5月31日の記者会見で、“人民の生命や安全、健康を確保した”と述べ、封鎖解除はわずかな感染拡大も許さない“ゼロコロナ”政策の成果だと強調しました。

さあ、これから日本経済に対しても好影響をもたらすことを期待していきましょう。

Shanghai lifts lockdown, but residents remain wary
SHANGHAI (Reuters) – Shanghai sprung back to life on Wednesday after two months of bitter isolation under a ruthless COVID-19 lockdown, with people driving cars again or cramming into trains and buses to go back to work, hoping to never go through a similar ordeal again.
(The Japan News)

 

さて中国はなぜこんな頑ななゼロコロナ対策を施すのでしょうか?
読売新聞の編集手帳からです。「くまのプーさん」の話です。

家庭を持ち、会社員となったクリストファーが幼い頃の親友プーさんと再会する◆クリストファーは仕事で壁にぶつかり子供の頃のように知恵が出ない。そこに親友の言葉が響く。「今いるところから離れていくんだ。そうすると、向かってたところにたどり着くよ」。何かに固執してないか。そこから離れたら、うまくいくよとプーさんは言っているのだろう◆ゼロコロナ政策に固執した習近平国家主席の評判はどうなったのだろうか。世界保健機関の忠告にも耳を貸さず初期の政策を押し通し、政府は例のごとく「成功」をアピールした。◆習氏には見た目がプーさんに似ているとの評判がある。それをソーシャルメディアで発信すると政府が遮断するという。

これも随分古い歌ですが、美樹克彦さんの歌に「回転禁止の青春さ」があります。振り付けをつけながらリズミカルに歌う。子供の頃、皆真似しながら歌っていました。
習氏はもしかしたら自分は青春の真っ只中にいると思っているのかもしれません。これでいいのさ、このままいくさと。