無症状の患者さん、でも重大な病気が隠されていることが…。
例えば心臓、脳塞栓等の合併症を起こす心房細動、あるいは急性心不全の原因となる弁膜症。これらは聴診により発見されることが多いのです。だから、私の診療ではソーシャルディスタンスをとることはできない。そこで、お一人ごとに聴診器と手指を消毒し、感染予防に気を使っています。多くの患者さんがおっしゃいます。「他の病院では、医者はパソコンの画面ばかり見て聴診なんかしてくれない。」
今のご時世、心を病む人も多い。病・人間関係・家庭の事情…。
一人の女性が来院されました。息苦しい・動悸がする・その他諸々の不定愁訴で心臓のエコーをはじめ、色々と調べさせて頂きましたがどこも異常がない。原因はわかりません。これは病・気ではないでしょうか?と申し上げました。その後何回か来院され、患者さんはご自分の自筆のカードを渡してくださいました。“先生に出会えて、診て頂いて本当によかったと思っています。3つの言葉は先生にぴったりです!ありがとうございました。”
その3つの言葉の1つを紹介させて頂きます。“喜びにあふれた心は良い薬になり、打ちのめされた心は体を弱らせる”拝見させて頂いて、はっと思いました。普通に接しさせて頂いただけなのにと。もしかしたら、忙しさ・疲れとかで普通にも接しさせて頂けなかった方もいたかもしれない、冷たい医者だと思われた方もいたかもしれない。

神戸市が急にワクチン接種の予約をかかりつけ医にと振りました。鳴りやまない電話でいらいらしている。でも、それが患者さんの対応に影響しない様にと、また明日からの診療に臨もうと気持ちを新たにしました。こちらこそ有難うございます、です。

Mind distance should be as closest as possible in treating patients, even when social distance is required.